青葉城西と烏野高校が公式戦で相まみえた2度の激突は、『ハイキュー!!』全編を通じても屈指の名勝負として語り継がれています。
1. インターハイ宮城県予選(3回戦):青葉城西の貫禄勝ち
インターハイ予選での対戦では、急成長を遂げる烏野の変人速攻に対し、青葉城西は序盤こそ混乱したものの、及川の冷静な状況分析と松川・岩泉を中心とした対応力で徐々にアジャスト。最終第3セットのデュースの末、日向の速攻を及川・金田一がドンピシャでシャットアウトし、セットカウント2-1(24-26, 25-23, 33-31)で青葉城西が烏野を退けました。勝負所での1点の重みを知る名門の意地を見せつけた一戦です。
2. 春高バレー宮城県予選(準決勝):歴史に残るフルセットの死闘
リベンジを誓う烏野との再戦となった春高準決勝。青城は秘密兵器である「狂犬」こと京谷賢太郎を実戦投入し、爆発的な攻撃力で烏野を追い詰めます。第1セットを烏野が先取(23-25)、第2セットを青城が奪い返し(28-26)、迎えた最終第3セットは両者一歩も引かない極限のシーソーゲームとなりました。
及川がコートの外、観客席のフェンス際まで飛び出して放った「超ロングセットアップ」から岩泉が打ち抜く伝説のプレイが生まれるも、最後は日向と影山の進化した変人速攻が青城のブロックを破り、24-26で烏野が勝利。青葉城西の全国への夢はここで潰えることとなりました。
試合終了後、3年生4人(及川、岩泉、松川、花巻)がファミリーレストランで悔しさを噛み締めながら涙を流し、互いに「3年間ありがとう」と言葉を交わす場面は、スポーツに青春を捧げた高校生のリアルな心情を痛烈に描き出し、読者の涙を誘いました。