「ゴーカートだから遊園地感覚で誰でも運転できる」という認識は完全な誤りです。日本の公道をカートで走行するためには、道路交通法に則った厳格な免許要件が定められています。
浅草の公道カートにおける免許の基本要件は、日本の公安委員会が交付した普通自動車第一種運転免許(AT限定可)を所持していることです。道路交通法上の車両区分において、これらの公道カートは「ミニカー(総排気量50cc以下または定格出力0.6kW以下の普通自動車)」に分類されるため、原動機付自転車免許(原付免許)や自動二輪免許、小型特殊免許では運転することができません。当然ながら仮免許での乗車も不可です。
外国人観光客が利用する場合、浅草のサムライカートで利用可能な国際免許証には明確なルールが存在します。原則として1949年ジュネーブ条約に基づく国際運転免許証(International Driving Permit)と自国パスポートの原本提示が義務付けられています。ジュネーブ条約非加盟国であっても、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、台湾など特定の国・地域については、本国免許証に加えて公認機関(JAFや各国大使館等)が発行した日本語翻訳文を携帯することで運転が認められます。
現場の受付窓口では、偽造免許証や有効期限切れ、条約非該当の免許証(ウィーン条約のみ加盟国のものなど)を弾くため、厳重な書類スキャンと本人確認が実施されています。免許証原本をホテルに忘れた場合、いかなる理由があっても出走は拒否され、キャンセル料が発生するため細心の注意が必要です。