瞳の造形において、ディテールが際立つポイントは「まつ毛の処理」と「ハイライトの配置」です。まつ毛とアイラインの描き方ひとつで、キャラクターの清潔感や洗練度が大きく変わります。
上まぶたのアイラインは、中央から目尻にかけて緩やかな厚みを持たせ、目頭側を細く抜くことで目元に奥行きが生まれます。まつ毛を描く際は、1本ずつ等間隔に並べるのではなく、「太い毛束」と「細い毛先」を2対1の比率で構成し、目尻側に向かって流れるようにカーブをつけるのが現代的なトレンドです。アイラインの境界線に肌色に近い暖色系(彩度高めのオレンジやピンク)をわずかにエアブラシで馴染ませると、線画が肌に溶け込み、透明感のある仕上がりになります。
続いて重要なのが、瞳のハイライトと光の入れ方です。ハイライトは単なる白い点ではなく、周囲の光源環境を反映するレンズの役割を果たします。
- メインハイライト(主光源):光源がある方向(右上または左上)の黒目のフチにかかる位置へ、最も不透明度の高いホワイトを配置します。
- サブハイライト(環境光):主光源と対角線上(下部または逆サイド)に、不透明度30%〜50%程度の控えめな光を小さく置きます。
- 瞳孔と虹彩の深み:黒目の中央に暗い瞳孔を置き、その下部に三日月状のグラデーションを入れることで、ガラス玉のような奥行きを表現します。