長年の放映によって、城本クリニックのCMは単なる企業広告の枠を超え、日本のインターネットカルチャーにおける代表的な「ミーム(文化的流行)」へと昇華しました。SNS、知恵袋、動画投稿サイト等で確認できる視聴者の生の反応を検証すると、このCMがいかに人々の記憶に深く根付いているかが浮き彫りになります。
ネット上の代表的なリアクションは、主に以下の3つの文脈に大別されます。
第1に、「思わず真似したくなる衝動」です。幼少期にリビングの絨毯や畳の上でCMの真似をして転がったというエピソードは、X(旧Twitter)等で世代を超えたあるあるネタとして共有されています。ペット(犬や猫)が絨毯で転がる動画にCMの音源を当てはめたパロディ投稿は、TikTokやInstagramのリール動画で数百万回再生を連発する定番フォーマットとなりました。
第2に、「ドクター出演版へのシュールな称賛」です。美女が転がる定番バージョンの合間に突如として放映された「スーツや白衣を着た本物の医師たちが真顔で整列するバージョン」や「医師自らが演出に加わるバージョン」に対しては、「じわじわくる面白さがある」「先生たちの真面目な顔とのギャップがすごい」といった好意的なコメントが殺到しました。
第3に、「圧倒的な認知度に対する驚き」です。「美容外科の名前を3つ挙げろと言われたら、真っ先に城本クリニックが出てくる」「電話番号を暗記している唯一の企業」という声が多く、競合ひしめく美容医療業界において、広告想起率(ブランドリコール)の高さは群を抜いています。