90代を迎えても背筋を伸ばし、淀みない口調でゲストと向き合う姿は、徹底した自己管理と独自の生活哲学に支えられています。特番インタビューや自著・手記で語られたエピソードから、黒柳流の健康習慣を検証します。
第1の柱は、盟友であったプロレスラー・故ジャイアント馬場さん直伝の「毎日50回のスクワット」です。就寝前にベッドの横で深く腰を落とす下半身強化を、40年以上にわたって1日も欠かさず継続しています。足腰の衰えを防ぐことが脳血流の維持と認知機能の明晰さに直結している事実は、近年の老年医学でも強く推奨されるアプローチです。
第2の柱は、徹底した「肉食習慣」にあります。「お肉を食べないと元気が出ない」と語る通り、週に何度もフィレステーキや焼肉をぺろりと平らげる旺盛な食欲を誇ります。シニア層が陥りがちな低栄養やサルコペニア(筋肉量の減少)を、上質な動物性タンパク質の積極的な摂取によって防いでいます。
さらに、トレードマークである「玉ねぎヘア」も黒柳さんのポジティブな精神性を象徴しています。ニューヨーク留学時代にヘアメイクアップアーティストの須賀勇介氏と考案したこの髪型は、着物にも洋服にも合い、海外でも一目で認識されるアイコンとなりました。髪の中から飴玉を取り出して周囲を和ませる茶目っ気や、常に新しいファッションを楽しむ遊び心こそが、心身を錆びつかせない最大の防腐剤となっています。