2021年5月に所属事務所から発表された適応障害による活動休養は、日本中に大きな衝撃を与えました。直前に控えていた連続ドラマの降板を余儀なくされるなど、一時は復帰を危ぶむ声もありましたが、同年9月に公の場へ姿を見せると、深田恭子の適応障害からの復帰は多くの人々に勇気を与える出来事となりました。休養期間中に自身とじっくり向き合い、他者の期待に応え続けることだけが女優の役目ではないと気付いたことが、復帰後の演技に深い陰影をもたらしています。
振り返れば、深田恭子のドラマ代表作は常に時代を象徴してきました。エイズを患う女子高生を体当たりで演じた出世作『神様、もう少しだけ』(1998年)をはじめ、ロリータファッションに身を包んだ『下妻物語』(2004年)、型破りな富豪刑事を演じた『富豪刑事』(2005年)、そして泥棒一家の娘としてアクションを披露した『ルパンの娘』(2019年・2020年)まで、彼女の演じるキャラクターは常に世間の枠組みを軽やかに超えてきました。
そして復帰後の重要なメルクマールとなったのが、福原遥とW主演を務めた火曜ドラマ『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(2023年)です。もうすぐ40歳を迎えるビジネスパーソンとして、不妊治療やキャリアの葛藤に悩むリアルな女性像を演じきり、単なるコメディエンヌにとどまらない人間ドラマの担い手としての実力を証明しました。また、女性層から絶大な支持を集める深田恭子の写真集の人気や、同世代が羨望する深田恭子の若さの秘訣は、ストイックな食事制限ではなく「日々の水泳やピラティス、そして十分な睡眠」という極めて現実的で地道なメンテナンスに裏打ちされています。