インターネット上の掲示板や動画サイトでは、「これから始めるならペンホルダーは選ぶな」「ペンは完全に時代遅れ」といった極論が散見されます。しかし、この言説には一面的な偏見が含まれています。
確かに、全国大会出場やプロを目指す育成現場では、指導体制や指導理論が体系化されているシェークハンドを推奨するのが一般的です。日本国内の指導者の9割以上がシェークハンドの技術体系を前提に教えているため、ペンホルダーの技術指導を受けられる環境が限られているのは動かしがたい事実です。
しかし、趣味としての卓球や市民大会のレベルにおいては、ペンホルダーは依然として「初見殺し」の驚異的な武器になります。シェークハンドの選手はペン独特のフォア前サーブの回転(強烈な横下回転や逆回転)を見極めるのが難しく、変幻自在の台上フリックや裏面チキータに翻弄されるケースが珍しくありません。「勝率」という観点だけで見れば、希少価値の高いスタイルゆえの戦術的アドバンテージは2026年現在も確実に存在します。