順調に見えた交際期間中、ふたりを最大の試練が襲います。2009年、国分さんの右腹部に「デスモイド腫瘍」と呼ばれる稀少な腫瘍が発見されたのです。良性ではあるものの周囲の筋肉組織を巻き込んで増殖する性質があり、摘出には右腹部の筋肉を大きく切除する大手術が必要でした。術後の激しい痛みや運動機能の低下、再発への恐怖など、精神的にも追い詰められる過酷な療養期間が続きました。
この危機において、病室に毎日通い詰め、献身的に看病を続けたのが腰原さんでした。国分太一さんのデスモイド腫瘍の闘病を妻が支えたこの経験こそが、国分さんにとって生涯の伴侶を確信する最大の転機となったことは疑いようがありません。当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「彼女の支えがなければ、あの痛みに耐えきれず前を向けなかった」という率直な告白は、単なる恋愛感情を超えた魂の結びつきを物語っています。
その後、2010年末から2011年春にかけて腰原さんはTBSを退社。腰原藍さんのTBS退社理由を巡っては、当時さまざまな憶測が飛び交いましたが、不規則かつ激務を極めるテレビ局の現場から退き、国分さんの体調管理や食生活を専属で支える体制を整えるための決断であったことが分かっています。自らのキャリアを手放してでもパートナーの健康を優先させた覚悟が、のちの結婚発表会見での深い敬意に直結しています。