Q1:お菓子のシリカゲルを袋ごと1個食べてしまいましたが、元気です。今すぐ夜間救急に行くべきですか?
A1:犬の体重が中型・大型犬で、食べたのが小型のシリカゲル1個、かつ現在まったく無症状(嘔吐や腹痛がない)であれば、直ちに夜間救急へ駆け込まずとも翌朝のかかりつけ医の診察時間まで厳重に観察する選択肢はあります。ただし、体重3kg未満の超小型犬の場合は袋自体が腸閉塞を引き起こす物理的リスクが高いため、症状が出ていなくても電話で夜間救急病院にトリアージの要否を相談することを強く推奨します。
Q2:押し入れ用の除湿剤(塩化カルシウム)の溜まった水を舐めてしまいました。どうすればいいですか?
A2:極めて危険性が高い状態です。除湿剤に溜まった水は高濃度の塩化カルシウム水溶液であり、強アルカリ性に近い腐食性を持っています。食道や胃粘膜に潰瘍を作る恐れがあるため、絶対に無理に吐かせてはいけません。すぐに口の周りを濡れタオルで拭き取り、水溶液の容器やパッケージを持参して一刻も早く動物病院の救急外来を受診してください。
Q3:吐かせるために自宅で塩水を飲ませるのは本当にダメですか?
A3:絶対にやめてください。かつて民間療法として紹介されていた塩水催吐法は、現代の獣医学では「禁忌」とされています。犬に濃厚な食塩水を飲ませると、吐く前に急激な高ナトリウム血症を引き起こし、脳浮腫、痙攣、呼吸不全を誘発して命を落とす事例が多発しています。異物の除去は、必ず動物病院で安全な静脈注射薬(催吐薬)を用いて行う必要があります。