カマキリの卵が孵化する時期は?室内での大量発生を防ぐ飼育法と前兆

カマキリの卵が孵化する時期は?室内での大量発生を防ぐ飼育法と前兆

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「5月後半になっても一向に生まれてくる気配がない」「待てど暮らせど卵鞘に変化がない」というケースも後を絶ちません。カマキリの卵が孵化に至らない背景には、自然界の過酷な淘汰圧が関係しています。主な原因は以下の3点に集約されます。

最大の要因は、寄生バチや寄生バエによる捕食被害です。自然界に存在するオオカマキリの卵鞘のうち、無傷で春を迎えられる割合は決して高くありません。特に「カマキリヤドリバチ」や「オナガアシブトコバチ」、さらには卵を食い荒らす「カマキリタマゴカツオブシムシ」といった天敵が秋のうちに卵鞘へ産卵管を突き刺し、内部に自身の卵を産み付けています。

寄生されている卵鞘か、それとも生きている卵鞘かを見分ける決定的なサインは「表面に開いた1ミリ前後の真円の穴」です。カマキリ本来の羽化孔(中央の合わせ目)ではなく、卵鞘の側面や裏面に綺麗で小さな丸い穴がポツポツと開いている場合、それはカマキリではなく寄生バチが成虫になって脱出した痕跡であり、内部のカマキリの卵はすでに食い尽くされて全滅しています。

二つ目の原因は、深刻な乾燥です。現代の高気密・高断熱住宅の室内は湿度が30%台まで低下することが珍しくありません。湿度が極端に低い環境に長期間晒されると、スポンジ層の保護能力を超えて内部の卵室が干からび、胚が途中で発生を停止して死滅します。適度な湿度維持は生命維持の絶対条件です。

三つ目は、未受精卵の産卵です。秋口にメスの終齢幼虫や単独で捕獲したメス成虫を飼育ケースで飼い、交尾を経験していない状態で産卵させた卵鞘は無精卵となります。外見は通常の卵鞘と全く同じ泡状の塊を形成しますが、中には生命が宿っていないため、どれほど適切な温度と湿度で管理しても孵化することはありません。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。