ここで、参拝者が現地で戸惑うことのないよう、ウェブ上で散見される典型的な思い違いを正しておかなければなりません。
SNSや一部のブログ記事では、鳥取県に鎮座する「白兎神社(はくとじんじゃ)」のうさぎ型布製お守りやうさぎみくじの写真が、誤って「出雲大社のお守り」として掲載されている事例が後を絶ちません。白兎神社は神話の現場そのものを祀る神社であり、全身が白うさぎの形をした可愛らしい授与品で知られます。一方、島根県の「出雲大社」は、大国主大神を主祭神として国譲り神話の威容を伝える巨大な社殿群です。
「出雲大社の授与所へ行けば、立体的なうさぎのマスコットお守りが並んでいるはずだ」と思い込んで参拝すると、授与所の厳かなラインナップを見て「見当たらない」と困惑することになります。出雲大社で受けるべきは、大国主大神の神徳が宿る正式な錦袋の「縁結守」であり、うさぎはその広大な境内で神徳の具現化として出会い、心を通わせるべき象徴なのです。