小児科でアレルギー検査してくれないのはなぜ?医師が断る真相と受診の鉄則

小児科でアレルギー検査してくれないのはなぜ?医師が断る真相と受診の鉄則

小児科でアレルギー検査してくれないのはなぜ?医師が断る真相と受診の鉄則について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

アレルギー検査を巡っては、インターネットやSNS上で誤った情報が拡散されており、それが保護者の混乱を増幅させています。特に代表的な2つの落とし穴について、正しい事実を把握しておく必要があります。

1つ目の盲点は、「離乳食前のアレルギー検査の必要性」に対する誤解です。「離乳食をスタートする前にアレルギー検査をしておけば安心」と考える保護者は少なくありませんが、医学的には完全にナンセンスとされています。これまで一度も口にしたことがなく、アレルゲンに触れていない食材に対しては、抗体そのものが作られていないため、検査をしても正確なデータは得られません。それどころか、環境中のハウスダスト等によって皮膚から微量に感作されていた場合、偽陽性が出てしまい、本来なら離乳食として安全に開始できたはずの食材を長期間排除することになりかねません。

2つ目の盲点は、一度に39項目のアレルゲンを測定できる「View39」の保険適用条件です。手軽に広範なアレルギーを網羅できるため人気がありますが、View39を小児科で保険適用にするためには、「医師が問診や臨床症状からアレルギー性疾患を強く疑い、原因物質の特定が必要不可欠である」と判断した場合に限定されます。「何となく全体的に調べておきたい」というスクリーニング目的の受診は、健康保険のルール上、保険適用外(自費診療)となり、全額自己負担(1万数千円〜2万円程度)となるのが原則です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。