ダイエットや胃腸の養生に取り組む人が最も陥りやすい落とし穴が、健康的なイメージに隠された高脂質食品の存在です。パッケージの「野菜たっぷり」「植物性」「糖質オフ」といった魅力的なキャッチコピーの裏で、驚くほどの脂質が含まれている事例が多発しています。
代表的な例が、コンビニやスーパーで定番の中華春雨サラダやごぼうサラダです。春雨や根菜自体は極めて低脂質ですが、味付けのベースに大量のごま油や植物油、マヨネーズが使われているため、わずか1パックで脂質15g〜20gに跳ね上がる商品が散見されます。健康のために選んだ副菜が、実質的にショートケーキ半分と同等の脂質を含んでいるという逆転現象が起きています。
さらに見落としがちなのが「植物性だから体に良い」という思い込みです。ナッツ類をふんだんに使ったグラノーラや、健康志向層に人気のアーモンドミルク、アボカドはビタミンEや良質な不飽和脂肪酸が豊富である反面、食品の大部分が脂質で構成されています。例えばアボカド1個(可食部約150g)には約25g〜30gの脂質が含まれており、これは一般的な成人女性が1食で摂取すべき脂質量の上限を優に超えています。
調味料の盲点も見過ごせません。市販の「ごまドレッシング」大さじ2杯(約30ml)で脂質は10g前後に達し、「ノンオイル」以外のドレッシングをたっぷりかけるだけで、サラダが油料理へと変貌します。「ヘルシーそう」という主観的なイメージに惑わされず、必ずパッケージ裏面の「栄養成分表示」で脂質量(g)を確認する習慣が身を守る第一歩です。