従来の保育におけるみのむし製作といえば、保育士があらかじめ切り抜いた画用紙の土台に、指示された順序で千代紙や折り紙を糊付けしていく形式が一般的でした。しかし、2026年現在の保育アプローチでは、子どもが自ら素材に触れ、質感や色合いを選択する「探索活動」としての造形がスタンダードになりつつあります。
背景にあるのは、レッジョ・エミリア・アプローチやモンテッソーリ教育の浸透、そして保育指針における「表現」領域の深化です。全国の保育実践研究会などの報告によると、園児の約8割が「自ら素材を選んで貼る工程」に強い集中を示すことが観察されており、均一な仕上がりよりも「その子だけの不揃いな個性」を肯定する保育観が完全に定着しました。
特に10月から11月の保育カリキュラムにおいて、みのむし製作は単なる室内ワークにとどまりません。戸外での「落ち葉拾い」という自然探索から、室内での「立体構成」へとシームレスに繋げる複合的な学びの機会として再定義されています。