受験生や保護者が最も警戒すべき落とし穴は、「入試偏差値が40台だから勉強量はそこそこで済む」という致命的な錯覚です。
厚生労働省が所管する歯科医師国家試験 合格率推移を振り返ると、近年の全国平均合格率は63%〜68%程度で頭打ちとなっており、かつてのような「受ければ8割以上が受かる試験」ではありません。歯科医師過剰問題を背景に、合格基準は年々引き上げられています。
この国試難化に対応するため、私立大学側が講じているのが「進級判定と卒業試験の厳格化」です。大学がアピールする「新卒合格率80%」という数字の裏には、合格見込みのない学生を6年次の卒業試験でふるい落とし、受験させないというシビアな現実が存在します。
愛知学院大学歯学部も例外ではありません。4年次の共用試験(CBT・OSCE)を通過できなければ病院実習に進めず、最終学年での卒業認定試験をパスしなければ国家試験の出願票すら手にできません。「入り口の偏差値」は入りやすそうに見えても、「出口のハードル」は国立大学歯学部と同等の国家試験が待ち受けているのです。学力の下限ギリギリで滑り込んだ学生ほど、進級できずに年数百万円の学費を浪費した末に退学へ追い込まれる構造的リスクを孕んでいます。