棒針編みの作り目徹底攻略!端がきつくなる原因と糸の長さをプロが解明

棒針編みの作り目徹底攻略!端がきつくなる原因と糸の長さをプロが解明

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「レシピの指示通りに針を動かしているのに、なぜか作り目が針に張り付いて動かない」という悩みは、単なる手先の器用さの問題ではありません。そこには明確な物理的要因が存在します。作り目がきつくなる理由の大半は、糸を締める際に針に対して直角(真下)に強く引きすぎていること、そして針にかかったループ同士の間隔(ピッチ)を指先で詰めすぎてしまうことにあります。

糸をかける際、指先をキュッと強く引いてしまうと、針の太さ(直径)に合わせて本来確保されるべきループの円周が極限まで縮小します。さらに、前の目との隙間がゼロになるまで隣へ寄せてしまうと、次段で針先を滑り込ませるための物理的なゆとりが完全に消失します。結果として1段目を編む際に針が通らず、編み地全体の伸縮性も損なわれて裾がすり鉢状にすぼまってしまうのです。

もうひとつの深刻なトラブルが、編み終わる直前に糸端が足りなくなる現象です。これは「感覚任せ」で糸を繰り出すために生じます。特に目数が多いウェアやショールでは、50目、100目と進むにつれて手の緊張(テンション)が変化し、前半よりも後半の糸消費量が増大する傾向があります。あと数目で糸が尽き、何十目もほどいて最初からやり直す徒労は、正しい割り出し法を身につけるだけで完全に回避できます。

山田 真由
著者

山田 真由

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