日本のクラシック界において独自の位置を築いているのが、テレビ番組やインターネットメディアを舞台に強烈な個性を発揮する演奏家たちです。その筆頭格である高嶋ちさ子氏の経歴を振り返ると、桐朋学園大学音楽学部を経て米イエール大学音楽学部大学院へ留学、名門ノーウォーク交響楽団でコンサートマスターを務めたという極めて盤石なクラシックのバックボーンを持っています。毒舌キャラや率直な語り口でバラエティ番組を席巻する一方、プロデュースを手掛ける「12人のヴァイオリニスト」のステージでは、聴衆を飽きさせない極上のエンターテインメントを提供し続け、全国ツアーを軒並み即日完売に導く集客力を誇ります。
また、テレビ番組での天然キャラやユニークな私生活トークで人気を博す木嶋真優氏も、クラシック界における演奏力・評判は極めて高く、業界関係者の間でも屈指のヴィルトゥオーソとして知られます。2016年の上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールで初代優勝を飾り、巨匠ムスティスラフ・ロストロポーヴィチから「世界で最も優れた若手奏者」と激賞された実績は伊達ではありません。SNSや掲示板では「テレビでの印象と実際の生演奏のギャップに鳥肌が立った」「爆発的なパッションと重厚な音色に圧倒された」といった現場の感想が溢れており、メディアで見せる親しみやすさとステージ上での鬼気迫る技巧の二面性が彼女の求心力となっています。
さらに、オーボエ奏者の父を持ち、クラシカル・クロスオーバーの旗手としてデビューした宮本笑里氏は、結婚・出産を経た現在も精力的な演奏活動とメディア出演を両立させています。その透明感あふれる美貌と温もりある音色は、クラシックに馴染みのない一般層に広く親しまれ、ヒーリングや映画音楽の分野で確固たる支持層を維持しています。一方、大分県から独学でハーバード大学へ進学・首席卒業し、ジュリアード音楽院の修士課程も修了した廣津留すみれ氏は、演奏家としての確かな実力に加えて報道情報番組のコメンテーターや大学教員を務めるなど、知性と発信力を併せ持つ新しいバイオリニスト像を確立しました。テレビを通じた露出は時にクラシック愛好家から賛否を呼ぶものの、クラシック音楽の敷居を下げ、新たな聴衆をホールへ呼び込む上で極めて大きな役割を果たしています。