「豊洲PITは後ろが見えない」と言われる最大の原因は、フラットエリアの広さに対して段差の高さ(約30cm)が控えめであることに起因します。最前ブロックからPA(音響・照明)卓の手前までは完全に平坦な床が広がっています。この第1エリアの中盤以降(およそ10列目〜20列目前後)に位置取ってしまうと、観客同士の肩や頭が重なり合い、低身長の来場者は演者の足元どころか上半身すら視界から遮断される事態に陥ります。
しかし、この視界不良の罠を回避し、後方列やフラットなフロアでも良好な視界を確保できる「神位置」が存在します。その決定的なポイントが以下の2箇所です。
① 中央ブロック・第1段差の最前列(柵前)
PA卓の直前、フラットエリアが終わる境目にある約30cmの段差上です。前に立つ観客の頭上よりも目線が明確に一段高くなるため、前の人の身長に視界を遮られるリスクが劇的に減少します。さらに、手すり(柵)を確保できるため、密集による圧迫感を受けずに体を預けて鑑賞できる特権エリアとなります。
② PA卓横および真後ろのセンターライン
音響機材が設置されるPA卓の周囲は、機材スペース確保のために観客が入らないデッドスペースが生まれます。特にPA卓の柵際は「目の前に背の高い人が立つ可能性がゼロ」になるため、ステージ中央への射線が完全に抜けます。アーティストの立ち位置と目線が一直線に結ばれるため、双眼鏡や肉眼でも演者の表情をクリアに捉え続けることが可能です。
ネット上の口コミで「見づらかった」と嘆く声の多くは、整理番号が中途半端なまま前方に無理に突っ込み、フラットエリアの埋もれ位置に留まってしまったケースがほとんどです。物理的な段差と柵の配置を把握していれば、たとえ後方であっても快適な視界を維持できます。