世界遺産・三井三池炭鉱万田坑の歴史と見どころ!巨大遺産の現在を徹底解剖

世界遺産・三井三池炭鉱万田坑の歴史と見どころ!巨大遺産の現在を徹底解剖

世界遺産・三井三池炭鉱万田坑の歴史と見どころ!巨大遺産の現在を徹底解剖の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

三井三池炭鉱万田坑の見どころとして、真っ先に訪れる者を圧倒するのが「第二竪坑櫓(だいにたてこうやぐら)」です。高さ約18.8メートルを誇るトラス構造の鉄骨櫓は、深さ約264メートルもの地下坑道へケージ(エレベーター)を昇降させるための巨大な骨組みであり、当時の最先端土木技術の結晶と言えます。幾何学的に組み上げられた無骨な鉄骨美は、青空を背景に力強いシルエットを描き出します。

櫓のすぐそばに佇む「巻揚機室(まきあげきしつ)」も外せない名所です。重厚な赤煉瓦造りの建物内部には、イギリスのマルコム・ポエット社から輸入された巨大な蒸気巻揚機が据え付けられており、現在も現役当時そのままの姿で静かに佇んでいます。巨大なギアやドラム、制御レバー、壁一面のメーター類が放つ重厚感は、スチームパンクの世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えるほどの迫力です。

さらに敷地内には、坑夫たちが身につけるカンテラを管理・点検していた「安全燈室(あんぜんとうしつ)」や「浴室跡」、巨大なボイラーの煙を排出していた煙突の基部など、当時の労働環境と生活の断片を伝える貴重な遺構が点在しています。赤煉瓦の風合いと経年変化した鉄の質感は、写真愛好家にとっても絶好の撮影スポットとなっています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。