人間の顔には30種類以上の表情筋が存在しますが、日常会話や感情表出で使われているのは全体の約3割に過ぎません。残りの7割は、その人が無意識にとる思考パターンや感情の癖によって使われ方が大きく分かれます。
常に不満や批判的な思考を抱えている人は、口角を下げる「口角下制筋」や眉間にシワを寄せる「皺眉筋(しゅうびきん)」が過剰に緊張し続けます。筋肉が収縮を繰り返すと、筋膜が硬直して皮膚が折りたたまれ、深く刻まれた眉間の縦ジワやへの字口が定着します。
反対に、日常的に感謝や好奇心、共感の念を抱きやすい人は、頬を引き上げる「大頬骨筋」や目尻を自然に緩める「眼輪筋」が活性化します。これにより、頬の位置が高く保たれ、柔らかく引き締まったフェイスラインが形成されます。顔つきが変わる直接的な原因は、毎日の感情が表情筋のトレーニングとして蓄積された物理的な結果に他なりません。