ミモザの剪定で初心者が最も戸惑うのが「どの枝をどこで切ればいいのか」という判断基準です。基本となるのは「花がら摘みを兼ねた切り戻し」と「樹冠内部の間引き」の2ステップです。
具体的な手順として、まずは咲き終わって茶色くなり始めた花房のすぐ下で枝を切り落とします。花を残したままにしておくと、植物はマメ科特有の「種(サヤ)」を作るために膨大なエネルギーを消費してしまい、翌年の花芽形成に必要な養分が枯渇してしまいます。
全体の樹形をコンパクトに保ちたい場合は、以下の切り戻しのルールを守って作業を進めます。
- 外芽(そとめ)の5〜10mm上を切る:枝の外側を向いている芽の直上で斜めに剪定鋏を入れます。内側を向いた芽の上で切ると、将来的に枝が幹の内側に向かって伸び、風通しを悪化させる原因になります。
- 枝の分岐部の付け根から切る:混み合っている不要な枝は、途中で中途半端に残さず、大元の枝分かれしている付け根ギリギリで切除します。
- 必ず緑の葉を残す:ミモザは古い木質化した太い幹から新しい芽を吹く力(萌芽力)がユーカリなどに比べて弱いため、枝元に1枚も葉が残らない強烈な深切りをすると、その枝自体が枯れ込むリスクが高まります。
また、春先の新芽が勢いよく伸び出したら、枝先を指やハサミで軽く摘み取る「摘心(ピンチ)」を行うと、そこから側枝が2〜3本に分かれて枝数が増え、密度の高い美しい樹形に仕上がります。