ディーゼル車の命綱アドブルーとは?エンジン停止を防ぐ必須知識

ディーゼル車の命綱アドブルーとは?エンジン停止を防ぐ必須知識

ディーゼル車の命綱アドブルーとは?エンジン停止を防ぐ必須知識とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

ディーゼルエンジンはガソリン車に比べて燃費性能やトルクに優れる反面、高温燃焼に伴い有害な窒素酸化物を多く排出する構造的課題を抱えてきた。この排ガス中に含まれる有害物質を排気管内で噴射し、化学反応によって無害な成分へ変えるのが本液体の果たす根本的な役割である。

補充のタイミングは、走行距離や燃料消費量に密接に連動している。一般的な乗用車であれば燃料給油1,000km走行あたり約1リットル、大型トラックであれば燃料消費量の3〜5%程度が消費の目安とされる。タンク容量や走り方にもよるが、概ね5,000kmから10,000kmごとの補給を意識しておくと安心だ。

最も注意すべきは、完全に枯渇した場合のリスクだ。アドブルーが空になると、環境法規上の規定によりエンジンの再始動が物理的にブロックされる。走行中に突然エンジンがストップすることはないものの、一度エンジンを切ってしまうとセルモーターすら回らなくなる。高速道路のサービスエリアや見知らぬ土地で立ち往生する最大の原因が、この「再始動ロック」なのだ。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。