山間部で捕獲された野犬や、劣悪な環境からレスキューされた犬たちは、人間に対する強い警戒心やトラウマを抱えているケースが多い。そうした犬たちをそのまま家庭に引き渡すのは、双方にとって大きなリスクとなる。
広島の専門施設では、ドッグトレーナーや行動学の専門家が常駐し、時間をかけて人間との信頼関係を構築するトレーニングを実施している。首輪をつける練習、人混みに慣れる練習、基本のコマンド習得など、ステップを踏んで「家庭犬」としての社会性を身につけさせる。焦らずゆっくりと歩幅を合わせるスタッフの情熱が、怖がりだった犬の瞳に輝きを取り戻させていく。