SNSやファンコミュニティでは、開催日直前になると「22ゲートはアリーナの神席が出やすい」「22ゲートは落胆席」といった極端な言説が飛び交います。しかし、イベント興行の舞台裏を取材すると、ゲート割り振りには興行主側の明確な群衆誘導ロジックが存在することが分かります。
第一の誤解は、「ゲート番号が座席の優劣を直接決定している」という思い込みです。東京ドームでは混雑緩和のため、特定の入場口に人が滞留しないよう複数ゲートに同じブロックのチケットを分散配券するアルゴリズムを導入しています。そのため、隣り合う座席番号であっても、一方は22ゲート、もう一方は21ゲートや23ゲートから入場指示が出ることが日常的に起こります。
第二の盲点は、「アリーナ席=最良の体験」とは限らない点です。アリーナ後方ブロックに配席された場合、前の観客の身長や頭輪郭によって視界が完全に遮られる「埋もれ」が発生しがちです。これに対し、傾斜がしっかりと確保されている22ゲート正面のスタンド席は、前の人の頭が被りにくくストレスフリーで全体演出を楽しめるため、ベテランのドーム参加者ほど「22ゲートのスタンド中央こそ当たり」と評価する傾向があります。