伝統的な織物工房で何百年も受け継がれてきた「機織り結び(はた結び)」は、繊維業界において最も信頼されている糸と糸の結び方はた結びの基本技法です。糸同士が直角に交差し、一方の糸がもう一方のループを締め上げる構造を持つため、張力が加わるほど結び目が硬く締まり、すっぽ抜けが原理的に起こりません。
ミシン糸糸同士の結び方としても極めて優秀で、結び目が極小になるため、ミシンの針穴やガイドをそのまま通過させることができます。マスターすれば左右の手指を使ってわずか10秒以内で結束が完了します。
【機織り結び(はた結び)のステップ別手順】
ステップ1(ループ形成):左手に持った糸Aの先端を手前に折り返し、小さな輪(ループ)を作ります。
ステップ2(下から通す):右手に持った糸Bを、糸Aの輪の下から上へ通します。
ステップ3(背後を回す):通した糸Bを、糸Aの2本(二重になっている部分)の裏側を時計回りにぐるりと回します。
ステップ4(くぐらせる):糸Bの先端を、糸B自身が作ったループ(ステップ2と3の間)の上から下へ差し込みます。
ステップ5(引き締め):糸Aの本線と糸Bの本線をゆっくり均等に引っ張ります。結び目がキュッと締まり、余分な端糸を根元から1mm程度残してカットすれば完了です。