表題曲『逃げ水』では3期生の大園桃子と与田祐希が抜擢されたのに対し、『ひと夏の長さより』のセンターに抜擢されたのは1期生を牽引する白石麻衣と秋元真夏でした。このフォーメーションは、古参ファンから新規ファンに至るまで大きな歓喜と感動をもたらしました。
乃木坂46の歴史において、白石麻衣と秋元真夏の間には語り継がれるドラマが存在します。2012年の4thシングル『制服のマネキン』で学業休業から復帰した秋元がいきなり八福神(フロントメンバー)に選ばれ、激しい葛藤を抱えた白石との間に生じた距離感。その冷戦状態が2014年の『2nd YEAR BIRTHDAY LIVE』で涙の和解へと昇華し、やがてグループで最もお互いを信頼し合う無二のパートナーへと変化していった歴史です。
この2人が肩を並べ、満面の笑みでアイコンタクトを交わしながら歌う立ち位置こそが、『ひと夏の長さより フォーメーション』の最大の肝です。フロントには西野七瀬や齋藤飛鳥ら当時の看板メンバーが脇を固め、18th選抜の総力戦として盤石の陣形が敷かれました。2人の歩んできた軌跡そのものが楽曲の説得力を何倍にも高めたといえます。