Winkの代名詞とも言える「無表情スタイル」。実はこのスタイル、当初から入念に計画されたセルフブランディングではなかった。デビュー当初、激しい振付と慣れないテレビ出演の緊張から、二人はどうしても顔が強ばってしまい、上手く笑顔を作ることができなかったという。しかし、所属レコード会社のポリスターやディレクター陣は、その緊張感から生まれる独特の冷涼な佇まいに勝機を見出した。
1988年、海外の洋楽ユーロビートを日本語カバーした『愛が止まらない 〜Turn It Into Love〜』がジワジワとチャートを駆け上がり、ブレイクの足がかりを築く。そして翌1989年、決定打となる『寂しい熱帯魚』がリリースされた。手を交互にかざす印象的な振り付けと、哀愁を帯びたメロディ。一切微笑むことなくクールに歌い上げる二人の姿は社会現象となり、同年の第31回日本レコード大賞を受賞する快挙を成し遂げた。