公判時、東京地方裁判所の法廷に立った父親の姿は、多くの傍聴人に強い衝撃を与えた。被告弁護側を務めた矢田健二弁護士らの質疑に対し、父親は自らの育て方や親としての責任について声を詰まらせながら証言した。白石隆浩受刑者がアパートを借りる際、契約金を用立てたのは父親だった。その資金が結果的に惨劇の舞台を用意することになってしまったという悔恨は、一生消えることはない。
法廷で父親は被害者遺族へ深々と頭を下げ、言葉にならない謝罪を述べた。司法・刑事裁判の場において、親としてなし得る限りの誠意を示そうとしたものの、息子が犯したシリアルキラー的惨行の重みは、家族の絆そのものを木っ端微塵に砕き割ったのである。