NHKニュースをはじめとする各種メディアで報じられている通り、東京港や神戸港、名古屋港といった国際貿易の重要拠点において、毒針を持つ外来アリの発見が常態化している。世界的なサプライチェーンの過密化とコンテナ流動量の増加により、港湾作業者だけでなく近隣の商業エリアや内陸の資材保管庫にまで侵入の形跡が及びつつある。
かつて侵入対策は臨海部に限定されると考えられていた。しかし近年では、陸上輸送を介してトラックの荷台や木製パレットに付着したまま数十キロから数百キロ離れた内陸拠点へ移動する事例が多発している。単なる一時的な紛れ込みを超え、日本の生態系や社会インフラに深い爪痕を残す深刻な環境問題として再認識されているのだ。