彼の原点は、間違いなく音楽にあった。1980年、シャネルズのメンバーとしてシングル『ランナウェイ』でメジャーデビュー。顔に黒塗りメイクを施し、本格的なドゥーワップを提示したスタイルは、当時の日本の音楽シーンに鮮烈な衝撃を与えた。ミリオンセラーを記録したその歌声と洗練されたハーモニーは、瞬く間に全国の若者を魅了したのである。
その後、グループはラッツ&スターへと改名。数々のヒット曲を連発し、日本のポップス史にその名を深く刻み込んだ。田代まさしはグループのムードメーカーであり、優れた作詞家としても手腕を発揮。卓越したリズム感とセンスは、音楽のみならず、その後のエンターテインメント界での大躍進を下支えすることになる。