電気コードを使わず、机の上の小さなボトルやガラスキャニスターで生き物を育てる「ボトルアクアリウム」。このスタイルにマッチするのが、フィルター不要やエアレーションなしの環境に適応できるタフな生体たちです。
ミナミヌマエビの飼育方法において最大の強みは、水中の溶存酸素量が極端に低くならなければ、ブクブク(エアレーション)がなくても水草の光合成だけで十分に生活できる点です。1〜2リットル程度のボトルであれば、水草(アナカリスやマツモなど)を適量植え、エビを1〜2匹入れることで小さな生態系が完成します。
さらに、コケ取り生体として絶大な信頼を誇るのがイシマキガイです。ガラス面や流木に生える茶ゴケを強力に削ぎ落としてくれるため、水槽掃除の手間を劇的に減らしてくれます。汽水域で繁殖する性質を持つため、淡水水槽内では卵が孵化せず、意図しない大増殖で景観を損ねる心配もありません。
ただし、フィルターやエアレーションを使わない飼育では、水中のバクテリアによる浄化サイクルが限定的です。エサの食べ残しはアンモニア中毒の原因になるため、給餌量は数分で食べ切れる微量に抑え、水が汚れる前にスポイトなどで底のゴミを吸い出しつつ足し水を行うのがコンディションを保つ秘訣です。