銀幕の世界で確固たる評価を確立した彼は、表現のフィールドを舞台演劇へと大胆に押し広げた。その最大の転換点となったのが、世界的人気ゲームを舞台化した『PERSONA5 the Stage』での主演・主人公(ジョーカー)役への抜擢である。
映像作品で培ってきた緻密な心理描写をベースにしながら、生の空間を支配するダイナミックな身体表現を開花させた。普段の物静かな高校生と、怪盗団のリーダーとして夜を駆ける華麗な佇まい。相反する二面性を鮮烈なコントラストで演じ分け、2.5次元舞台の枠を凌駕する重厚な人間ドラマへと昇華させた。板の上でリアルタイムに観客を巻き込む熱量を手に入れたことで、役者としてのスケール感はさらに一段高いステージへと到達したといえる。