マペットの歴史は、1955年にワシントンD.C.のローカル局で放送された短編番組『サムと仲間たち(Sam and Friends)』からスタートしました。ここで初期型のカーミットが登場し、ヘンソンの名は業界内で知られるようになります。
決定的な転機となったのは、1969年に放送開始された子ども向け教育番組『セサミストリート(Sesame Street)』です。当初、教育番組に人形劇を取り入れることには懐疑的な声もありましたが、エルモやビッグバード、バートとアーニーといったマペットたちが繰り広げるコミカルで温かいやり取りは世界的な社会現象となりました。
続いて1976年、大人も楽しめるバラエティ番組として制作されたのが伝説的番組『マペット・ショー(The Muppet Show)』です。エルトン・ジョンやシルヴェスター・スタローンといった当代随一のスーパースターたちが毎週ゲスト出演し、カーミットたちとコントや歌を披露。番組は世界100カ国以上で放映され、マペットは名実ともに世界最高峰のエンターテインメントIPへと成長しました。
2004年には、ジム・ヘンソン・カンパニーから『ザ・マペッツ』フランチャイズの権利をウォルト・ディズニー・カンパニーが取得。以降、「ディズニーマペッツ」として映画化やディズニープラス(Disney+)でのオリジナルシリーズ配信、テーマパークでのアトラクション展開など、現在に至るまで新たなファン層を獲得し続けています。