フランスアンティークを語る上で、絶対に押さえておきたい二大名窯が存在する。
一つはサルグミンヌ(Sarreguemines)。ドイツ国境近くの街で創業したこの窯は、緻密な転写プリントと鮮やかな色彩が魅力だ。愛らしい花柄のリム皿や、単色描きの絵柄が美しいグリザイユのプレートは、現代でもコレクター間で争奪戦が起きる人気銘柄となっている。
もう一つはクレイユ・エ・モントロー(Creil et Montereau)。ふたつの歴史的窯元が統合して生まれた銘柄で、硬質ファイアンスのシャープな質感と洗練された造形美が特徴だ。特に八角形の「オクトゴナル」シリーズは、現代のモダンなインテリアやミニマルな暮らしにも完璧に調和する至高のプロダクトとして絶大な人気を誇る。