裏社会の巨大組織が存在する街と聞くと、一般市民やビジネスパーソン、観光客が日常的に危険に晒されているのではないかという懸念が生じます。実際のところ、名古屋の治安と危険エリアの現状はどう評価すべきでしょうか。
結論から言えば、現在の名古屋市街において一般市民が暴力団の対立抗争に巻き込まれるリスクは極めて低い水準に抑えられています。繁華街ごとの最新事情は次の通りです。
■ 栄・錦三丁目(錦三エリア)
かつてはみかじめ料の徴収や風俗店への関与が取り沙汰されたエリアですが、警察の特別巡回ステーション設置と防犯カメラネットワークの拡充により、表立った暴力団員の徘徊や示威行動は完全に一掃されています。
■ 名古屋駅周辺(名駅・中村区エリア)
リニア中央新幹線開業に向けた再開発が進む名駅エリアでは、地権の透明化とクリーンな街づくりが進展。かつての下町情緒とアングラ感が色濃かった中村区側も、警察の重点監視によって平穏な都市環境が維持されています。
■ 注意すべき潜在的リスク(匿名・流動型犯罪グループの台頭)
伝統的ヤクザの統制力が弱まった裏で、近年治安上の新たな課題となっているのが「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」の暗躍です。暴力団の傘下に入らず、SNSを通じて特殊詐欺や強盗を繰り返す若年層グループが地下経済に進出しており、警察当局はこれらと暴力団幹部との背後関係の解明を急いでいます。