土木の現場用語「法肩」とは?法尻との違いや勾配計算・崩壊対策を解説

土木の現場用語「法肩」とは?法尻との違いや勾配計算・崩壊対策を解説

土木の現場用語「法肩」とは?法尻との違いや勾配計算・崩壊対策を解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

法肩の捉え方は、土を削り取る「切土(きりど)」と、土を盛り上げる「盛土(もりど)」でその性質が大きく変化します。現場の断面図を見る際、どちらの土工タイプであるかを即座に見極める必要があります。

切土と盛土の法肩における決定的な違いは、自然地盤との取り合いと施工順序にあります。

  • 切土の法肩:自然の山や地盤を削り始める最上段の着工点。自然地盤(現況地盤)と人工掘削斜面の境目になります。上部からの雨水が直接流れ込むため、施工直後から洗掘のリスクに晒されます。
  • 盛土の法肩:土を一層ずつ締め固めながら盛り上げて到達する最上部の縁(へり)。盛土天端(頂部の平らな面)と法面の境目になります。十分な締め固めが難しく、構造的に土粒子が緩みやすい性質を持っています。

さらに現場では、土留め構造物と接続するケースも頻出します。特に擁壁天端と法肩の取り合い部では、コンクリート構造物の上面(天端)から土工斜面が連続して立ち上がるため、境目への雨水浸入や土砂流出を厳重に警戒しなければなりません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。