座頭とはどんな身分?江戸時代の階級格差と「座頭金」の真相を徹底解説に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
江戸時代の当道座には、厳格極まるピラミッド型の官位制度が存在していました。官位は上から「検校(けんぎょう)」「別当(べっとう)」「勾当(こうとう)」「座頭(ざとう)」の4階級に分かれ、さらに細かく分けると合計73もの等級に区分されていました。
つまり、私たちが日常的に口にする「座頭」とは、組織内における最も基礎的な階級(初段から十老までの平座頭)を指していました。この階級制度の頂点に君臨する検校と、最前線で働く座頭との間には、現代の想像を絶する格差が存在していました。
官位名(序列)等級数・昇進に必要な費用(官金)主な職掌と社会的ステータス編集部の見解・特権の格差検校(最高位)全10等級
昇進累計:約500〜1,000両以上(数千万円〜1億円超相当)組織の最高幹部。朝廷から従四位・五位相当の待遇。大名屋敷への出入り、御目見得(将軍謁見)が可能。駕籠(かご)に乗ることを許され、武士と同等以上の権勢と巨万の富を誇った特権支配層。別当(第2位)全12等級
検校に次ぐ高額な官金が必要検校を補佐する上級役職。大規模な弟子集団の統率や地域組織の管理。検校昇進への待機ポストとしての性格が強く、富裕層でなければ到達困難。勾当(第3位)全18等級
中堅クラスへの昇進金納地歌・箏曲の指南役、上流町人や武家への出張鍼灸・按摩。実務の中核。技術と実績が認められた中堅層。町人社会からの信頼も厚い実力派。座頭(基礎位)全33等級
入座金(数両程度〜)から順次納付町中での按摩、鍼灸治療、平曲・三味線の初歩指南、市井での庶民相手の生業。大半の盲人がここに属し、日々の実業で生計を立てながら上位昇進を目指した。
当道座の官位は、年功や技術の向上だけでなく、組織へ「官金(かんきん)」と呼ばれる冥加金を納めることで昇進できるシステムが採用されていました。最高位の検校に登り詰めるには、現在の価値にして数千万円から1億円以上に相当する莫大な資金が必要とされ、官位そのものが一種の投資対象となっていたのです。