メタングとの遭遇時に誰もが感じる「異様な捕まりにくさ」は、プレイヤーの運の悪さではなく、プログラム上の厳格な数値設定が原因です。ポケモンの内部データにおいて、捕獲処理の基準となる「被捕獲率(Catch Rate)」は0から255までの数値で定義されています。ポッポやコイキングのような序盤ポケモンが「255」であるのに対し、メタングの捕獲率は最低値である「3」に固定されています。
この「3」という数値は、ミュウツー、ディアルガ、パルキア、ギラティナ、アルセウスといったパッケージを飾る伝説・幻のポケモンと全く同等の極小値です。進化前のダンバル、進化後のメタグロスを含むこの進化ライン全体が、第3世代『ルビー・サファイア』での初登場以来、一貫して捕獲率3という異常な重力設定を背負わされています。
具体的な確率で言えば、野生のメタングを満タンのHP状態でモンスターボールを使って捕獲しようとした場合、成功率はわずか約0.4%〜1.6%未満にとどまります。最高峰のハイパーボールを用いても基礎確率は約3%前後に過ぎず、30個投げて捕まらない事態は確率論的にも極めて自然に発生します。この「見た目は通常ポケモン、中身は伝説級」というギャップこそが、プレイヤーを混乱と消耗に陥れる決定的な理由です。