こうしくんに生命を吹き込んだのは、『ポケットモンスター』シリーズのゼニガメやコダック、『かいけつゾロリ』のイシシ役などで知られる実力派声優・愛河里花子さんです。彼女の卓越した表現力と、少し鼻にかかった愛嬌あふれる声質が、こうしくんの「のんびりしているけれど情に厚い」キャラクター像を決定づけました。
当時のインタビューや特番での証言によると、アフレコ現場では監督の指示を忠実に再現するだけでなく、「もぉ〜」という鳴き声のような口癖の間合いや語尾の抑揚に愛河さん自身のアドリブや細やかなニュアンスが多数取り入れられていました。その絶妙な芝居が、単なるマスコットにとどまらない強烈なフックを生み出しました。
声優デビューから長いキャリアを重ねた愛河里花子さんは、2026年現在も声優界の第一線で精力的に活躍を続けています。声優事務所「アトミックモンキー」の創設メンバーとしての後進育成はもちろん、NPO法人「声と未来」の理事長として、絵本の読み聞かせ活動や子育て支援イベントを全国で精力的に展開しています。夫である同じくレジェンド声優の岩田光央さんとともに、家庭とプロフェッショナルな表現活動を両立させる姿は、業界内外から高いリスペクトを集めています。