伏黒津美紀と伏黒恵の血縁関係はなく、恵の実父である伏黒甚爾と津美紀の実母が再婚したことで義理の姉弟となりました。しかし、両親は幼い2人を置いて間もなく蒸発します。小学低学年という幼少期から、2人は身を寄せ合い、社会の底辺で支え合って生きていくことを余儀なくされました。
津美紀は、自身も過酷な環境に置かれながらも「誰かを呪う暇があったら、大切な人のことを祈っていたい」という揺るぎない利他精神を持ち続けていました。この無条件の優しさは、恵にとってかけがえのない道標であると同時に、理不尽に満ちた世界への違和感の源泉でもありました。「不平等に人を助ける」という恵の呪術師としての信念は、まさに「津美紀のような善人が報われない世界は間違っている」という強烈な反発心から構築されたものです。
五条悟が後見人として介入したことで経済的な破綻は免れたものの、中学2年生の時に八十八橋へ足を踏み入れたことで津美紀の日常は完全に崩壊します。原因不明の寝たきり状態となった彼女を守り、目覚めさせることこそが、伏黒恵が呪術高専で命を懸けて戦い続ける唯一の存在理由となっていました。