「老後のために必要なのは、お金(貯金)よりも筋肉(貯筋)だよ」。ぎんさんが残したこの言葉は、今やフィットネス業界や医療現場でも金言として語り継がれている。2026年の現在、サルコペニア(筋力低下)やフレイル(虚弱)の予防は、高齢者医療の最前線における最重要テーマだ。
きんさんは100歳を過ぎてから、専属のトレーナーをつけて筋力トレーニングを始めた。当時としては極めて異例の試みだったが、結果として彼女たちの歩行能力は見事に維持された。スクワットをし、ダンベル代わりのペットボトルを持ち上げる。その姿は、運動を始めるのに遅すぎることはないという真理を、身をもって証明している。