高校の同級生であった奥山裕次と北清水雄太によって2000年に結成されたサスケ(※音楽仲間やスタッフ等として大西貴憲ら周辺のクリエイター陣も当時から彼らの活動を支えていました)。彼らの原点は、埼玉県・JR大宮駅東口での地道なストリートライブにありました。寒風吹きすさぶ路上でアコースティックギターをかき鳴らし、道行く人々の足を止めさせたのが、のちに金字塔となる『青いベンチ』です。
公式発表資料や当時の音楽誌インタビューによると、発売日の経緯はまさに異例づくしでした。2003年10月7日に大宮地域限定でリリースされたインディーズ盤(マキシシングル)は、わずか500枚の店頭入荷からスタート。しかし、地元中高生を中心とした口コミとFM NACK5などのラジオ局へのリクエストが爆発的に急増し、瞬く間に埼玉周辺のCDショップで品切れが続出しました。
この驚異的な熱狂を受け、2004年4月7日に全国盤としてメジャー再リリースされると、オリコンシングルチャートで通算62週にわたりチャートインし、累計30万枚を超えるロングヒットを記録。テレビのタイアップなしに、純粋なメロディと歌詞の力だけで全国のリスナーの心を掴んだ稀有な事例として、日本のポップス史にその名を刻みました。