目の周りにできる小さな突起物は、一見するとどれも似通って見えます。しかし、医療機関でのアプローチや予後は疾患によって全く異なります。特に混同されやすいのが稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)との違いです。
専門医の臨床データに基づき、目の周囲に発生する代表的な小丘疹の特徴を整理しました。
- 汗管腫(かんかんしゅ):汗を分泌するエクリン汗腺の導管が真皮内で異常増殖した良性腫瘍。皮膚と同色〜わずかに黄色・褐色を帯びた平たい盛り上がりで、融合して網目状に広がることもある。自然治癒はしない。
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ):毛包や皮脂腺に角質が溜まって生じる1〜2ミリの小さな白い球状の塊。表皮の浅い層にあり、注射針などで小さな穴を開けて中身を押し出せば比較的容易に除去できる。
- 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい):ヒトパピローマウイルス(HPV)感染による平らなイボ。摩擦などで周囲に感染拡大する特徴を持つ。
「スキンケアを頑張っても全く小さくならない」「針で突いても角質の塊が出てこない」という場合、その多くは真皮深層に病変が存在する汗管腫の可能性が高いと言えます。