水分をいくら摂っても便秘が改善しない場合、その「水質」に問題があるケースが目立ちます。日本の水道水や一般的な国産ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない「軟水(硬度100mg/L未満)」が主流です。一方、頑固な詰まりを動かす原動力となるのは、ミネラルが凝縮された「硬水」です。
鍵を握るのは、硬水マグネシウム含有量の多さです。マグネシウムは小腸で吸収されにくく、腸管内に留まる性質を持っています。その結果、浸透圧の働きによって腸壁の外側から腸管内へと水分が引き寄せられます。カチカチに乾いて動かなくなった滞留便に水分が浸透して柔らかく膨らみ、物理的に腸壁を刺激して自然な蠕動(ぜんどう)運動を促す仕組みです。
「便秘薬の酸化マグネシウムと何が違うのか」という疑問もよく耳にします。一般用医薬品や処方薬の酸化マグネシウム硬水違いを比較すると、体内での反応プロセスと身体への負荷に明確な差があります。薬の酸化マグネシウムは胃酸と化学反応を起こして塩化マグネシウムや重炭酸マグネシウムに変化することで効果を発揮するため、胃酸の分泌状態に効き目が左右される側面があります。対して硬水に含まれるマグネシウムは、自然の地層で長い歳月をかけて水中に完全電離したイオン状態で存在しています。胃に余計な化学反応の負担をかけず、水分そのものと一緒にスムーズに腸へ届くため、薬特有の不自然な腹痛を起こしにくい点が支持される理由です。