騒動の火蓋が切られたのは2021年10月のことでした。米国の大半の店舗を運営する「フーターズ・オブ・アメリカ(HOA)」が、店舗スタッフであるフーターズガール向けに刷新した新ユニフォームを現場に配給したことがすべての始まりです。
支給された新デザインのショートパンツを手にしたスタッフたちは、その形状に言葉を失いました。従来のショーツに比べてサイドの丈が極端に短くカットされ、股上が極めて浅い、いわばビキニブリーフやTバック下着に近い形状へと変貌していたのです。この変更に対し、現場の女性スタッフたちが次々とTikTokやInstagramへ動画を投稿。「これはショーツではなく下着」「お尻が半分以上はみ出てしまう」「こんな露出ではまともに配膳業務ができない」と告発を行いました。
彼女たちの告発動画は瞬く間に数百万回以上再生され、フーターズ 制服 ネットの反応は瞬く間に大炎上へと発展。「労働者に対するセクシャルハラスメントではないか」「時代錯誤のルッキズム強化だ」といった批判が世界中から殺到する事態となりました。
経営陣がこの新デザインを導入した表向きの理由は「アパレルラインのモダナイズ(現代的刷新)」でした。同業他社のスポーツバーやカジュアルダイニングとの差別化を図り、よりファッショナブルでエッジの効いたブランドイメージを再構築する狙いがあったと報じられています。しかし、現場の働き手に対する十分なヒアリングを行わず、一方的に過激な露出を押し付けた経営陣の目論見は、デジタルネイティブ世代であるスタッフたちの自律的な反発によって完全に打ち砕かれました。
炎上の拡大を受けてHOA経営陣は迅速な火消しを迫られ、導入発表からわずか数日のうちに公式声明を発表。「新制服の着用は強制ではなく、従来のクラシックショーツと新ショーツのいずれかをスタッフ自身が自由に選べる選択制にする」と事実上の白旗を揚げ、方針転換を強いられる結末を迎えました。