「えろげせーぶ」という言葉は、その名の通りアダルトゲームのセーブデータ(save data)を指す。初出は2000年代初頭の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のエロゲー板とされており、当時は「えろげ」と「セーブ」を組み合わせた略称として、主にゲームの進行状況を保存するファイルを意味していた。起源としては、1990年代後半のPC-98やWindows 95/98期におけるアダルトゲームの普及と、フロッピーディスクやMOドライブへの保存文化が背景にある。
当時はセーブデータの互換性が低く、機種変更やOS移行のたびにデータが消失するケースが続出。そのため、プレイヤー同士でセーブデータを共有し合う文化が自然発生した。これが「えろげせーぶ」という用語が単なるファイル名を超え、コミュニティ内の交換資源としての意味を持つようになった経緯である。
2026年現在、この言葉が再び話題になっている理由は、レトロゲームの再評価とクラウドゲーミングの普及が交差した点にある。大手ゲームメーカーが過去作のリマスター版を相次いでリリースする中、旧作のセーブデータ互換性やデータ移行の可否がユーザー間で議論の的となっている。報道各社の取材によれば、2026年後半から2026年前半にかけて、レトロエロゲー専門の情報サイトやSNSアカウントで「えろげせーぶ」に関する投稿が前年比約180%増加したとのデータも存在する。