プペル 正体について、多くの視聴者が「結局プペルは何者なのか」という疑問を抱く。公式設定では、プペルは「ゴミ人間」とされている。えんとつ町の人々が捨てたゴミが集まって生まれた存在であり、明確な「種族」や「出自」は描かれていない。しかし、この曖昧さこそがプペルというキャラクターの核心だ。
にしのあきひろ氏は、自身の絵本『えんとつ町のプペル』のあとがきやインタビューで、「プペルは自分自身の投影でもある」と語っている。同氏は幼少期に吃音(きつおん)に悩み、いじめを受けた経験を持つ。その体験から、「見た目や言葉が違うだけで排除される社会」への違和感を抱いてきた。プペルが「ゴミ」と呼ばれながらも、誰よりも純粋な心を持つ存在として描かれているのは、こうした作者の実体験が根底にある。
また、プペル モデルとしては、フランケンシュタインの怪物や、『美女と野獣』の野獣など、外見と内面のギャップを持つキャラクターからの影響が指摘されることが多い。ただし、にしのあきひろ氏は特定のモデルを公言しておらず、「ゴミ人間」という設定自体がオリジナルである。ネット上では「プペルは実は人間だったのでは?」という考察も見られるが、公式にそのような設定は存在しない。むしろ、プペルが「何者でもない」からこそ、観る者それぞれが自分自身を投影できるのだ。