日本の紙幣の歴史において、最も多く肖像画に採用されたのは聖徳太子です。なんと7回も異なる紙幣に登場し、昭和の高度経済成長期を象徴する「1万円札の顔」として長く君臨しました。その後、1984年の改刷で福沢諭吉へとバトンタッチされ、約40年間にわたり福沢諭吉が最高額紙幣の象徴であり続けました。
そして2026年、渋沢栄一へと受け継がれたバトン。この変遷は、日本の経済構造の変化をも物語っています。国家の骨組みを作った聖徳太子の時代から、学問をすすめた福沢諭吉の時代、そして民間活力を重視する渋沢栄一の時代へ。お札は常に、その時代の日本の精神を映し出しています。