綾小路翔のトレードマークといえば、哀愁と熱情が入り混じるしゃがれたハスキーボイスです。しかし、2026年後半からその喉は限界を超え、悲鳴を上げていました。ステージ上での高音域のかすれや、日常会話すら困難になるほどの声枯れが頻発。公式発表資料によると、診断名は「声帯炎および声帯結節」であり、長年の過密なライブツアーと激しい歌唱スタイルが蓄積した構造的なダメージが原因でした。
2026年11月、氣志團は「2026年1月3日の日本武道館単独公演をもって、綾小路翔の歌唱を伴う活動を無期限休止する」という苦渋の決断を発表します。当時のインタビューや手記で彼は、「自分の思い描く声が1ミリも出ない恐怖」「バンドメンバーの演奏に応えられない悔しさ」を吐露していました。歌い手にとって喉にメスを入れる行為は、声質そのものが変質してしまう不可逆的なリスクを伴う賭けにほかなりません。
2026年2月中旬、都内の専門医療機関で執刀された声帯手術は無事に成功。その後、綾小路は数か月に及ぶ「完全沈黙(サイレントピリオド)」と筆談生活を強いられました。関係者の証言によると、メモ帳を持ち歩き、スマートフォンでのテキスト読み上げを駆使しながらも、一切愚痴をこぼさずリハビリに没頭していたといいます。同年秋のイベント出演で限定的な復帰を果たし、2026年の全国ツアーで完全復活。歌声に起きた異変を乗り越え、再びマイクの前に立った彼の姿は、多くのロックファンを熱狂させました。