Q1:トゲが完全に皮膚の奥に入って見えなくなりました。放っておけば垢と一緒に自然に出てきますか?
A1:皮膚の極めて浅い角質層にとどまっている微細なトゲであれば、約1〜2週間のターンオーバーに伴って自然に排出される場合があります。しかし、真皮層まで達している場合や、木片・植物などの有機物の場合は体内で分解されず、異物肉芽腫(しこり)を形成したり細菌感染を起こして化膿したりします。「触るとチクチク痛むが表面から見えない」という状態は深部に入り込んでいる証拠ですので、放置せず皮膚科を受診してください。
Q2:爪と皮膚の隙間にトゲが刺さって抜けません。自分で爪を切って取るべきですか?
A2:無理に爪を深く切り込むと、爪床(爪の下の皮膚)を傷つけて激痛を伴う出血や細菌感染(爪周囲炎・ひょう疽)を引き起こします。爪の中に入ったトゲは家庭用の器具で掴むのが極めて困難です。消毒液で患部を清潔に保ち、絆創膏で保護した上で速やかに皮膚科または形成外科を受診してください。医療機関では爪を最小限に処置し、局所麻酔等を用いて無痛で安全に摘出できます。
Q3:病院を受診する場合、何科を選べばよいですか?受診のタイミングは?
A3:第一選択は「皮膚科」または「形成外科」です。指先を専門的に扱う「手の外科(整形外科)」でも対応可能です。受診のタイミングは「自力で2〜3回試しても取れなかった時点」、または「トゲが途中で折れて皮膚内に残った時点」です。患部が赤く腫れたりズキズキ痛み出す前の、刺さった当日〜翌日中の早期受診が最も痛みを伴わず短時間で処置を終えられます。
Q4:小さな子供が指にトゲを刺して大泣きしています。無理に抜こうとしても暴れて危険な時はどうすればいいですか?
A4:押さえつけて無理に針やピンセットを近づけると、手元が狂って深く刺さる事故につながります。まずは患部を流水で洗い、ぬるま湯に数分浸けて皮膚を柔らかくするか、市販の密閉型絆創膏(ハイドロコロイドタイプ)を貼って一晩様子を見てください。皮膚がふやけてトゲが浮き出てくれば粘着テープで簡単に取れることがあります。それでも取れない場合や痛がる場合は、無理をせず小児科や皮膚科へ連れて行き、専門スタッフの補助のもとで安全に処置してもらいましょう。